「脳の不思議」:
薬局長より学生へのメッセージ

「神経細胞とグリア細胞」
たったそれだけの構成から、多くの感動を味わい困難を乗り越えるだけの英知をヒトに与えています。
脳にはまだまだ未解明の機構が多く(なぜ眠るのか?すらも詳しくは分かっていません)「脳に起こる病気≒精神科疾患」については学部時代には多くを習わなかったかもしれません。
しかし、国際的な重点研究課題に位置づけられた精神疾患はこれからの50年でダイナミックな医療技術の革新と進歩を遂げるでしょう。あなたにもその飛躍を実際に体感できるチャンスがあります。
当院の特徴として、外来調剤をアウトソーシングしており、入院調剤と服薬指導に特化していることから、入職1年目からただ単調な調剤業務に追われることなく、ゆとりを持って患者さん一人一人と向き合うに十分な時間が与えられます。
高次脳機能を対象とする精神疾患に向き合い挑戦するには、特に「考える力」が試されます。あなたの自由な発想と創造力が大いに刺激され、あなたの人生を掛けるに値する困難と患者さんと共に多くの感動を経験できるでしょう。
当院においては代表的精神疾患である統合失調症だけではなく、うつ病や双極性障害といった気分障害の症例が多い事が挙げられます。さらには、増加の一途を辿っている認知症についても幅広い症例が経験できます。
他職種と同じ臨床現場に立つことが我々薬剤師にも求められます。
- どのような事を患者さんは訴え、悩んでおられるのか
- 患者さんはどのように良くなっていくのか
を体験することで多くの気付きと日々それに見合った課題が得られるでしょう。患者さんと共に成長する事が求められます。これらの経験を早期より経験豊富な指導者と共にアセスメントし、深く考えをめぐらせることで
- 問題はどこにあるのか
- 治療にはどのような選択肢があるのか
- 薬効評価はどのように考えるのか
更に希望者は院外で開催される各種講演会や学会へ積極的に参加するだけでなく、研究(臨床・基礎研究)への参加機会も用意されています。リサーチマインドをお持ちの方も十分に学んで頂けると思います。
そのため、日本病院薬剤師会が推進している精神科専門薬剤師・認定薬剤師を取得しやす
い環境となっています。将来的に精神科以外の科を選ばれた場合でも、入院中の方の精神的不調に対応できる力が付くよう指導しています。
さらに詳しくお聞きになりたい方は、是非お気軽にお問い合わせください。