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老年期のもの

高齢になると、社会への適応能力が下がりがちで、高齢者特有の性格変化も伴って、高齢者を取り巻く社会環境は厳しくなっていきます。社会や家庭から疎外された高齢者は適応性を失い、孤立しやすくなります。このような状況で身体的にも精神的にも病気になる危険性が高いのです。

器質性の老年期精神疾患

脳の神経や組織の病変によって起こるもので、アルツハイマー型の認知症や、脳血管性の認知症があります。

■アルツハイマー型認知症

つねに進行する認知症を主としており、物忘れや見当識障害(自分の置かれている場所や時間、環境がわからない)、せん妄(意識混濁があり、幻覚や錯覚、精神運動興奮が加わる)が見られます。

■血管性認知症

脳内の血管の病変により脳循環障害の結果起こるもので、やはり認知症や感情失禁(情動失禁)、物盗られ妄想、夜間せん妄が現れます。

■レビー小体型認知症

レビー小体という特別の小体が神経細胞の中にたくさんできるのが特徴です。物忘れで始まりますが、幻視や妄想を起こしやすく、早い時期に手足のこわばりや動作の鈍さが現れます。

非器質性の老年期精神疾患

■初老期うつ病
■老年期うつ病
■老年期妄想状態
■老年期神経症

脳の神経や組織には異常は見られないが、社会的に重要な地位についた、配偶者が亡くなったといった老年期特有の生活環境の変化や、ホルモンバランスの不調などがきっかけになって起こる症状です。不安や焦燥感が強く出るうつ病や、「自分の悪口が聞こえる」「財産を盗まれる」といった幻聴・幻覚をともなう妄想症などがあります。