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認知症の種類

認知症になると、もう治らない、あきらめるしかないと思っている人は少なくありません。しかし、認知症の症状を起こす病気は非常にたくさんあり、中には原因となる病気を治療すると、その症状が消えてしまうものも少なくありません。認知症の症状を起こす病気を種類別に簡単に説明します。

脳の変性によって起こる認知症

アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、パーキンソン病、ピック病、ハンチントン病、進行性核上性まひ、皮質基底核変性症など。

■アルツハイマー型認知症

1906年、オーストリアの精神科医アルツハイマー氏が、進行性の認知症の症状を持ち、数年の経過を経て亡くなった54歳の女性の脳が普通の人の脳よりもずっと小さくなっていることを報告したことから、彼の名をとり、アルツハイマー病と名づけられました。次第に物忘れがひどくなり、症状が進むと、自分がいる場所や時間さえもわからなくなり、昼夜の区別もつかなくなります。アルツハイマー型認知症は、めざましい勢いで研究が進められていますが、その全容はまだ解明されていません。日本では、以前は脳血管性認知症が多いと言われていましたが、最近はアルツハイマー型認知症のほうが多くなっています。
同年齢の男女を比べてみると女性に多く、病気になる前の性格が、仕事一筋で趣味も持たず、まじめすぎる人に多く見られるなど、様々な特徴があります。

■レビー小体型認知症

最近注目されている病気です。レビー小体という特別の小体が神経細胞の中にたくさんできるのが特徴です。物忘れで始まりますが、幻視や妄想を起こしやすく、早い時期に手足のこわばりや動作の鈍さが現れます。アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症についで、3番目に多い認知症です。

■パーキンソン病

脳神経の障害と考えられています。手足や顔面の筋肉がある日突然、つっぱって硬くなり、手足が震え、動作が極めて鈍くなります。原因はまだよくわかっていません。

血管性認知症

脳梗塞、脳出血に続いて発する認知症。

■主な原因は脳動脈硬化

血管性認知症の原因となる病気はいろいろありますが、もっとも重大なのは、脳梗塞や脳出血の下地となる脳動脈硬化です。脳動脈硬化では、脳の動脈が硬く、狭くなります。危険因子としては、その他に高血圧、高脂血症、糖尿病、心臓病、肥満、喫煙の習慣、ストレスなどがあげられ、こうした危険因子を増やさないことが予防につながります。バランスの良い食事、適度な運動、原因となる病気の早期治療によって、血管性認知症を予防することができるのです。

感染性の病気

進行まひ、エイズ脳症、単純ヘルペス脳炎、進行性多巣性白質脳炎、亜急性硬化性全脳脳炎など。

代謝性・内分泌性の病気

肝性脳症、低血糖性脳症、甲状腺機能低下症、ビタミンB12欠乏、アルコール性。

外傷性の病気(脳外科的)

外傷性脳挫傷、慢性硬膜下血種、ボクサー脳症など。

その他

多発性硬化症、神経べーチェット病、脳腫瘍、正常圧水頭症など。